【社会的公平】Political correctness とは
長年世界の抱える問題である人種差別。
最近アメリカで起きた事件によってより一層抗議運動が広がっていますね。
黄色人種である私たちアジア人だってアフリカ系の人と同じ有色人種です。
私たちが差別の標的にならないように、そして差別をする加害者にならないようにするために
どんな振る舞いや考えが必要なのでしょうか。
その一つとして知られているのが political correctness (ポリティカルコレクトネス)です。
日本語で言うと「政治的正当性」「政治的妥当性」。
いわゆるポリコレです。
1980年代のアメリカで始まった動きで、
主に差別的な言葉や表現をやめようという意味で使われます。
使われるのは人種に限ったことではなく、性別や宗教、文化、年齢、職業などありとあらゆる場面で使うことができます。
これらの個人の属性による偏見や差別を助長する言葉をなくし、社会的に公平な言葉や表現を使うことが意識を高める一歩になると思います。
このポリティカルコレクトネスの一つとして、日本でも割と有名なのが
英語で女性の名前の前につける “Miss”(未婚) “Mrs“ (既婚)の話。
男性はMr.一択で婚姻により区別されることがないのに、
女性だけわざわざ呼び方を変えるのは差別じゃん。ということで
“Mis.”に置き換え女性の呼び方も統一することになっています。
まだよくわかってない人もたまにいるようなのでチェックしてくださいね😂
ただこれも次は性別の多様性の観点から言葉自体なくなったり男女共通の言葉にしたり、と
変わっていきそうではありますが笑
日本でも差別的な発想を促さないように言葉を平等に変えようという動きは活発になっていますよね。
例えば
看護婦→看護師
スチュワーデス→客室乗務員 (これらは職業的な男女平等の観点)
障害者→障がい者 (害という字を当てるのは差別であり間違いだという観点)
子供→子ども(子どもは大人に付き従う(お供する)ものだと連想し発想が不平等という観点)
肌色→うすだいだい、ペールオレンジ (肌色は人それぞれで特定の色でないという観点)
などなど!
これはもちろん英語圏でも同じで、特に女性が就くことが想定されていない職業名は結構言い換えられるようになっているようです🤗
例えば
Fireman(消防士) → Fire fighter
Businessman(ビジネスマン) → Businessperson (ビジネスパーソン)
Cameraman (カメラマン)→ Photographer (フォトグラファー)
など他にもたくさん出てきます。
正直、あれもこれも言い方が変わっていくし、いろんな方面のことを考えて常に発言するのは大変なことですよね。
でもそうやって自分が無知なせいで加害者側になるのは残念すぎるし
誰かの平等を守るのは、自分たちを守ることにダイレクトに繋がります。
これから私もPolitically correctな言葉を使える大人になろうと思う夜でした🌉